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ホークビル供用のお知らせ

ダーレー・ジャパン株式会社 (本社所在地:北海道沙流郡日高町、代表取締役:ハリー・スウィーニィ) は、3歳時にエクリプスS (G1) を制覇し、2018年のドバイシーマクラシック (G1) において逃げ切り勝ちを収めたホークビル (Hawkbill) を2020年シーズンより日本で供用することを決定いたしました。 ホークビルは2歳の7月に初勝利を挙げるとそこから3連勝、3歳初戦となったニューマーケットS (L) に優勝すると、ロイヤルアスコット開催におけるターセンテナリーS (G3) で重賞初制覇。その次走サンダウンパーク競馬場で迎えたエクリプスSでは、仏2000ギニー (G1) 勝ち馬で、後にサセックスS (G1) を勝利することとなるザグルカとの壮絶な叩き合いを制し、破竹の6連勝でG1制覇を成し遂げました。その後も第一線で活躍を続けた本馬は、2018年のドバイシーマクラシック (G1) において生涯最高のパフォーマンスを演じました。世界各国から参戦した7頭ものG1勝ち馬を相手に果敢に逃げ、最後は2着のポエッツワードに3馬身差を付ける圧勝劇で世界を震撼させました。 ホークビルはイギリスのダルハムホールスタッドで本シーズンより種牡馬入りしました。その父はアメリカのリーディングサイアー、そしてチャンピオンターフサイアーに輝くこと6回を誇るキトゥンズジョイです。アメリカで大成功を収めるメダーリアドーロと同じエルプラドのサイアーラインに属し、今や世界中で影響力を強めています。また、本馬の母トレンザ (Trensa) はジャイアンツコーズウェイ産駒で、ホークビルの他にも2017年の米2歳G1ブリーダーズフューチュリティの勝ち馬で、現在はアメリカのスペンドスリフトファームで種牡馬生活を送るフリードロップビリー (Free


パイロ産駒、ロンゴノットが新馬戦を9馬身差で快勝

産駒の仕上がりの早さ、勝ち上がり率の高さが自慢の パイロ。週末のJRA開催ではロンゴノットが新馬戦を9馬身差で快勝し、エスニックソングが新たに2歳勝ち馬となった。 9月21日 (土)、中山競馬場で開催された2歳新馬 (ダート1800m) に出走したロンゴノット。1番人気に推されたロンゴノットは、好スタートからあっさりと先頭に立つと、道中も楽な手ごたえで先頭を保ったまま最終コーナーへ。直線ではスピードの違いを見せつけるかのように、馬なりで後続を一方的に引き離し、一度も鞭を使われることなく2着に9馬身差で勝利した。レース後、鞍上から「乗り味から芝の馬かと思うぐらいバネのある馬です」とのコメントがあり、今後のローテーションに注目が集まっている。 ロンゴノットは母ブリクセン、母の父Gone Westという血統の2歳牡馬。母ブリクセンは米国産馬で英国1勝、タイロスS (L) 3着。また、本馬の半兄African Storyは、2014年のドバイワールドカップ (G1)、2015年のアルマクトゥームチャレンジR3 (G1) などG1レース2勝を含め5つの重賞に勝利した活躍馬。 ロンゴノット (2017年生・牡・青) 父パイロ 母ブリクセン 母の父Gone West 馬主 ゴドルフィン 美浦 高柳 瑞樹 厩舎 日高町 ダーレー 生産 また翌日の9月22日 (日) の中山競馬場では、同じくパイロ産駒のエスニックソングが2歳未勝利


新種牡馬タリスマニックへの期待

       

 内国産馬の著しい資質向上に伴い、種牡馬も自前での調達が可能になったのが昨今の日本で、近年はそれほど多くはなかったのが輸入種牡馬の導入だった。だが、ここ 2年ほど若駒のマーケットが好調に推移したことを受け、今年は 10月に入る頃から続々と「海外から種牡馬導入」のニュースが聞こえてきた。   中でも、飛び切りのビッグニュースにしてグッドニュースだったのが、 11月 22日にダーレー・ジャパンから発表された、 タリスマニック導入決定の一報であったと思う。  シェイク・モハメドの生産組織ダーレーが生産し、シェイク・モハメドの競馬組織ゴドルフィンが所有したタリスマニックだが、実は、母のマジックミッション(父マキャヴェリアン)も、祖母ドリームチケット(父ダンジグ)も、シェイク・モハメドの兄マクトゥーム・アル・マクトゥームの競馬組織ゲインズボロウ・スタッドの生産馬で、いずれもマクトゥーム・アル・マクトゥームの服色を背に走った馬たちだった。すなわち、近代国家としてのドバイの中興の祖である一方で、稀代の馬産家でもあるマクトゥーム・ファミリーによる、ホームメイドの名馬がタリスマニックなのである。    ニューマーケットに拠点を置く伯楽マイケル・スタウトの管理馬として 1勝を挙げたドリームチケットは、 4歳の春に繁殖入り。初年度こそ不受胎に終わったものの、 2年目からの 16年間で 14頭の子供を出産した、優秀な繁殖牝馬であった。  マキャヴェリアンを交配されて、 98年に生まれたドリームチケットの初仔がマジックミッションで、仏国の伯楽アンドレ・ファーブル厩舎に入厩した同馬は、 2歳の 5月 30日に早くもシャンティーのメイドン(芝 1000m)でデビューを果たしている。  能力は高いものの、いささか勝ち味に遅いところがあったのがマジックミッションで、デビューから 6戦を消化した段階で未だ勝ち星はなかったものの、一方で、極端な道悪になったデビュー 3戦目のドーヴィルの条件戦(芝