今シーズンより日本で供用中の ヨシダ 。日本産馬として史上初のアメリカダートG1を制覇。アメリカで芝・ダート両方のG1制覇という偉業を成し遂げ、種牡馬として故郷に戻ってきたヨシダの産駒がJRAで待望の初勝利をあげた。 父に節目の1勝を贈ったのは、父の戦績から“二刀流”と名付けられたデュアルウィルダー。3月2日 (土)、中山競馬場において行われた3歳未勝利戦 (芝2200m) に出走。好スタートを切ると、馬の行く気に任せて先頭へ。鞍上のリチャード・キング騎手と呼吸を合わせて直線に入ると、リードをぐんぐん広げ2着馬につけた着差は5馬身。他を圧倒するパフォーマンスで初勝利を手中に収めた。既走馬相手となったデビュー戦は後方から上がりタイム33秒4の脚で追い込んで3着。ひと叩きして体調も上昇した2戦目では自らレースメイクするなど型にはまらないレースぶりで、今後に期待が膨らむ走りを見せた。 デュアルウィルダーは母ダンスウィズキトゥン、母の父Kitten’s Joy (キトゥンズジョイ) という血統の3歳牡馬。母は北米で3勝。叔父のDivisidero (ディヴィシデロ) は芝のマイルから中距離を主戦場にし、ヨシダも後に制した米G1・ターフクラシック (芝1800m) を連覇するなど重賞を5勝し、種牡馬となった。 ヨシダのファーストクロップは2021年セレクトセールにも上場され、当歳馬が2000万円、1歳馬が2100万円で落札された。2023年にアメリカでデビューした初年度産駒は、ヤッタがデルマー競馬場の2歳重賞で入着。ガルフストリームパーク開催のステークスレース入着馬オキロらの期待馬を含め、早くも20頭が勝ち上がっている。 デュアルウィルダー (2021年生・牡・鹿) 父ヨシダ 母ダンスウィズキトゥン 母の父Kitten’s Joy (キトゥンズジョイ) 馬主 (有) 社台レースホース 美浦 堀 宣行 厩舎