サンダースノー供用のお知らせ

ダーレー・ジャパン株式会社 (本社所在地:北海道沙流郡日高町、代表取締役:ハリー・スウィーニィ) は、ドバイワールドカップ (G1) で史上初となる連覇を達成し、芝、ダートを問わない活躍でG1レース4勝を上げたサンダースノー (Thunder Snow) を2020年シーズンより日本で供用することを決定いたしました。

サンダースノーは2歳時5月のデビュー戦を勝利で飾ると2戦目以降は重賞戦線で活躍、6戦目となるフランスの2歳G1、クリテリウムアンテルナシオナルにおいて2着に5馬身差を付け圧勝し、早くもその能力を開花させました。3歳になるとドバイへ遠征し、経験の無いダート戦にも関わらずUAE 2000ギニー (G3)、UAEダービー (G2) と2連勝でその適性を示しました。その後ヨーロッパに戻りセントジェームズパレスS (G1) で3着とするとその次走、フランスのシャンティイ競馬場芝1600mで開催されたジャンプラ賞 (G1) を圧巻の内容で勝利しG1レース2勝目を上げました。4歳になり再びドバイへと遠征しドバイワールドカップに挑戦。スピードを生かした逃げでトラヴァーズS (G1) の覇者ウエストコーストらに5馬身以上の差を付け圧勝し、ダート戦においてもG1制覇を成し遂げました。その後はアメリカにも遠征し、ジョッキークラブゴールドカップS (G1) 2着、そしてブリーダーズカップクラシック (G1) 3着とダートのトップクラスで優秀な成績を収めました。

5歳になってもその勢いは止まらず、前年に続き挑んだドバイワールドカップでは、直線の壮絶な叩き合いを制し、史上初となる同レース連覇を達成しました。

管理するサイード・ビン・スルール調教師は本馬の引退に際し「サンダースノーはドバイワールドカップ連覇という歴史的快挙を成し遂げただけでなく、フランスのクリテリウムアンテルナシオナルやジャンプラ賞にも勝利するなど輝かしい成績を収めました。芝、ダートを問わず世界最高峰のレースで活躍した彼は、私たちにとってまさにスーパースターでした。彼は、非常にプロフェッショナル、且つ人に対してとても従順です。さらに非常にタフで常に全力を発揮しようとします。ゴドルフィンにとってもこれまでのベストホースの1頭ですし、本馬に携われたことは大変光栄なことでした。厩舎を離れてしまうことは本当に寂しいですが、次は頂点を極めて引退した本馬の産駒を見るのが楽しみです。そして本馬は近い将来に種牡馬としてもトップになると確信しております」とのコメントを寄せました。

本馬の父は、初年度世代からサンダースノーを送り出し注目を浴びるヘルメット (Helmet) です。その父エクシードアンドエクセル (Exceed And Excel) は豪州のリーディングサイアーで、とりわけ本年は英ダービー、ゴールデンスリッパー、ジュライカップ、新ダービー、フューチュリティS 勝ち馬の祖父や母の父となるなど絶大な影響力を誇っています。また、本馬の母イースタンジョイ (Eastern Joy) は他にもG1入着馬イフティマール (Ihtimal)、オールウェイズスマイル (Always Smile) や重賞勝ち馬ファーストヴィクトリー (First Victory) を送り出し優秀なファミリーを築いています。

ハリー・スウィーニィ (代表取締役)

「サンダースノーを日本に迎え入れることができて非常に嬉しく思います。日本においてはクラシックレースに出走するために収得賞金の加算が必要となりますので、2歳から芝のG1レースに勝利している本馬は、関係者にとって魅力となることでしょう。さらに、本馬は常に安定した成績を誇り、2歳、3歳、4歳、5歳とG1レースを制覇している事も日本においては価値があります。そしてJRA競走の実に50%がダートレースであることからも、本馬が芝だけではなくダートでも優秀な成績を収めた事は、大きなアドバンテージとなります。サンダースノーは、日本競馬に必要とされる重要な要素を多く兼ね備えた馬です」

なお、種付料に関しましては後日発表させて頂きます。