産駒の仕上がりの早さ、勝ち上がり率の高さが自慢のパイロ。週末のJRA開催ではロンゴノットが新馬戦を9馬身差で快勝し、エスニックソングが新たに2歳勝ち馬となった。

9月21日 (土)、中山競馬場で開催された2歳新馬 (ダート1800m) に出走したロンゴノット。1番人気に推されたロンゴノットは、好スタートからあっさりと先頭に立つと、道中も楽な手ごたえで先頭を保ったまま最終コーナーへ。直線ではスピードの違いを見せつけるかのように、馬なりで後続を一方的に引き離し、一度も鞭を使われることなく2着に9馬身差で勝利した。レース後、鞍上から「乗り味から芝の馬かと思うぐらいバネのある馬です」とのコメントがあり、今後のローテーションに注目が集まっている。

ロンゴノットは母ブリクセン、母の父Gone Westという血統の2歳牡馬。母ブリクセンは米国産馬で英国1勝、タイロスS (L) 3着。また、本馬の半兄African Storyは、2014年のドバイワールドカップ (G1)、2015年のアルマクトゥームチャレンジR3 (G1) などG1レース2勝を含め5つの重賞に勝利した活躍馬。

 

ロンゴノット (2017年生・牡・青)

父パイロ 母ブリクセン 母の父Gone West

馬主 ゴドルフィン

美浦 高柳 瑞樹 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

また翌日の9月22日 (日) の中山競馬場では、同じくパイロ産駒のエスニックソングが2歳未勝利 (ダート1200m) に勝利し、2歳勝ち馬となった。

パイロ産駒の2歳は既に16頭が勝ち上がり、2歳リーディングサイアーランキング (勝ち馬頭数) で3位となっている。

 

エスニックソング (2017年生・めす・黒鹿)

父パイロ 母アースソング 母の父アグネスタキオン

馬主 ゴドルフィン

美浦 田中 剛 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

アメリカのトップ種牡馬、タピット。その父プルピットが送る、トップクラスのG1マイラー。デビュー6世代の勝ち上がり率は75%以上を記録。新世代のダートサイアーとしての地位を確立。最新世代のデルマルーヴルは、兵庫ジュニアグランプリ (Jpn2) を制覇、全日本2歳優駿 (Jpn1) でも死闘を演じ、世代トップクラスに君臨。