アメリカンペイトリオット産駒、ラケマーダが安土城ステークスを制し、JRAリステッド競走初勝利をあげた。
6月1日 (日)、安土城ステークス (L) に出走したラケマーダは9番手の中団をキープ。3ハロンが35秒1というスローペースに少し行きたがるしぐさを見せたが、鞍上がうまくなだめて直線まで末脚を温存した。直線に入って手綱を緩められると、満を持して大外から加速。ひと追いごとに鋭さを増す33秒0の末脚で図ったようにゴール直前で差し切り、JRAリステッド競走初勝利を手にした。
デビューからマイル路線を歩み、先行力を生かす競馬で地道に勝ち星を重ねてきたが、昨秋から末脚を生かすスタイルにシフト。2月の小倉大賞典 (G3) では上がりタイム2位タイとなる34秒3の脚を駆使して3着に好走。今回は1年7か月ぶり、2度目となる1400m戦で待望のオープン初勝利を収めた。
ラケマーダは母アプト、母の父アドマイヤムーンという血統の5歳牡馬。伯母のイレイションは5勝を積み重ね、リステッド競走のディセンバーステークスで3着と好走。伯母ハピネスは4勝、叔母ハッピーゴラッキーは3勝をあげている。
ラケマーダ (2020年生・牡・鹿)
父アメリカンペイトリオット 母アプト 母の父アドマイヤムーン
馬主 ゴドルフィン
栗東 千田 輝彦 厩舎
日高町 ダーレー 生産
アメリカンペイトリオットはアメリカで大成功を収めるウォーフロントが送る貴重な後継種牡馬。
3歳時にケントS (G3)、
4歳時にメーカ-ズ46マイルS (G1) を制覇。
母はドバイワールドC (G1) 勝ち馬ウェルアームドの全妹。
ファミリーには日本の年度代表馬、種牡馬としても
大成功を収めたシンボリクリスエスが名を連ねる。
スプリングS (G2) 勝ち馬ビーアストニッシドが出現した
ファーストクロップの勝ち馬率は69%。そして、
セカンドクロップは79%へと上昇。さらに、
現3歳世代の2歳時勝ち馬数は過去最高を記録。
2歳勝ち馬数ランキングトップ5入りを果たす。
2021年から3シーズンで集めた牝馬は500頭以上。
本年は更なる飛躍の年に。