ファインニードル産駒エイシンディードがG3勝ち 4世代連続で重賞制覇

産駒が見事な活躍ぶりを見せているファインニードル。4世代目のエイシンディードが函館2歳S (G3) を制し、今年デビューを迎えた2歳世代から早くも重賞勝ち馬が誕生した。

ホッカイドウ競馬でデビューしたエイシンディードは2戦目で初勝利をあげてJRAに移籍。転入初戦に、7月20日 (日) に函館競馬場で開催された2歳初の重賞となる函館2歳S (G3) を選択した。好スタートを決めるとレイチェル・キング騎手に導かれて先頭へ。前半3ハロンが34秒3というマイペースを刻み、直線では上がりタイム最速タイとなる34秒1の脚で後続をさらに引き離して、2着馬に2馬身の差をつける完勝。JRAへの移籍初戦、初の芝と厳しい条件ながら、レースレコードを0秒8も更新する速力を見せつけ、あっさりクリアしてみせた。

ファインニードル産駒は今年に入り、シルクロードS (G3) を制したエイシンフェンサー、葵S (G3) を快勝したアブキールベイに続く重賞3勝目をマーク。エイシンフェンサー、カルチャーデイ、アブキールベイ、そしてエイシンディードと種牡馬デビューから4世代続けてJRA重賞勝ち馬を送り出している。

エイシンディードの母エーシンエムディーは芝1200m戦で3勝をあげた快足馬。祖母のエイシンルーデンスはチューリップ賞、中山牝馬SとG3を2勝し重賞戦線で活躍した。伯母エーシンリジルは北九州記念 (G3) 2着、半兄のテーオーステルスはリステッド競走のすばるSを勝利と牝系には活躍馬が並ぶ。

 

エイシンディード (2023年生・牡・黒鹿)

父ファインニードル 母エーシンエムディー 母の父キングカメハメハ

馬主 (株) 栄進堂

栗東 大久保 龍志 厩舎

浦河町 山田 昇史 生産

 

ファインニードルは2018年のJRA賞最優秀短距離馬。

ロードカナロア以来となる、スプリントG1完全制覇。

年間スプリント重賞4勝は、前人未到の偉業。

 

母ニードルクラフトは、芝1800mのクロエ賞 (G3)、

芝1600mのセルジオクマーニ賞 (G3) を制覇。また、

祖母シャープポイントは、芝1200mで開催される

 

2歳戦、フィーニクスS (G1) 2着のブラックタイプウィナー。

欧州で繁栄するスピード感溢れるファミリー。

 

勝ち馬率77%を記録した初年度産駒から

G3馬エイシンフェンサー、

リステッド勝ち馬クルゼイロドスルが出現。

 

セカンドクロップのカルチャーデイは

無敗でファンタジーS (G3) に優勝し、

兵庫所属のダイジョバナイが

地方ダート重賞を制覇。

 

さらに、サードクロップのアブキールベイが

葵ステークス(G3)を勝利。

 

4世代目からは

エイシンディードがデビュー2か月弱でG3勝ち。

 

芝・ダートを問わず父譲りのスピードを武器とする

素質馬を次々に送り出し、遺伝力の高さを証明。