アドマイヤムーン産駒、ムーンクエイクが新たな重賞ウィナーに

今春、産駒が高松宮記念 (G1) を連覇したアドマイヤムーン。ムーンクエイクが京王杯スプリングカップ (G2) をレコードで勝利し、新たに重賞ウィナーとなった。この勝利でアドマイヤムーン産駒は、本年G1勝利を含め早くも4つ目の重賞を手にした。 

512日 (土)、東京競馬場で行われた京王杯スプリングカップ (4歳上・G2・芝1400m) をアドマイヤムーン産駒のムーンクエイクが制した。今回が重賞初挑戦となったムーンクエイクは、道中10番手付近の中団でレースを運ぶと、外目で最終コーナを回り、直線では残り400mから長くタフな末脚で前に迫ると、ゴール前では3頭の激烈な追い比べを計ったように頭差で差し切り勝利した。初挑戦となる重賞をレコードで制したムーンクエイク。陣営からは、次走は安田記念 (G1) に向かう予定とのコメントが出されている。 

ムーンクエイクは母リッチダンサー、母の父Hallingという血統の5歳牡馬。本馬の半姉バウンスシャッセは愛知杯 (G3)、中山牝馬S (G3) など3つの重賞を制しており、また、半兄のtubbs Art2008年の英2000ギニー (G1)、愛2000ギニー (G1) ともに3着の実績がある。

 

ムーンクエイク (2013年生・セン・栗)

父アドマイヤムーン 母リッチダンサー 母の父Halling

馬主 キャロットファーム 様

美浦 藤沢 和雄 厩舎

安平町 ノーザンファーム 生産

 

また、翌日513日 (日) の東京競馬場では、同じくアドマイヤムーン産駒のルネイションがテレ玉杯 (4歳上牝馬・1000万下・芝2000m) に勝利した。後方で道中を運び、直線では最内を突き、切れのある末脚で2000m戦を制したルネイション、中距離に適性をみせた本馬の今後の走り次第でアドマイヤムーン産駒の可能性はさらなる広がりを見せることが予想される。 

ルネイションは母パラフレーズ、母の父Pivotalという血統の5歳牝馬。本馬の叔父には2015年のジャンリュクラガルデール賞 (G1) などに勝利したUltraがおり、母系からは英1000ギニー(G1)、英チャンピオンS (G1) などに勝利したBosra Shamや日本で種牡馬としても成功したヘクタープロテクターなど数多くの活躍馬が出ている。

 

ルネイション (2013年生・めす・黒鹿)

父アドマイヤムーン 母パラフレーズ 母の父Pivotal

馬主 ゴドルフィン

美浦 栗田 徹 厩舎

日高町 Darley 生産

 

アドマイヤムーンはG1レース3勝を誇る、JRA年度代表馬。ジャパンカップでは、不屈の精神で内外の一流馬を撃破。産駒は距離不問の活躍:G1スプリンターのファインニードル、セイウンコウセイ、G1マイラーのレオアクティブ、2000mの強豪アルキメデス。2018年はファインニードルが高松宮記念 (G1)、ムーンクエイクが京王杯スプリングカップ (G2)、ブラックムーンが京都金杯 (G3) に勝利。