産駒が好調な走りを続けるアドマイヤムーン。週末のJRA開催ではワンスインナムーンが朱鷺ステークスを1番人気で勝利し、新たなステークスウィナーとなった。また、ワンアフターが別府特別に勝利した。 

827日(日)、新潟競馬場で開催された朱鷺ステークス(3歳上・OP・芝1400m)に出走したワンスインナムーン。単勝1.9倍、圧倒的な1番人気に支持されたワンスインナムーンは、スタート後ほどなく初速の違いを見せつけるかのような走りでハナに立つ。程なく外から被せられ、プレッシャーを受け続ける厳しい展開での逃げとなったワンスインナムーンだが、直線入り口で同型馬との争いに決着をつけると、ゴール前では後続の追い上げをきっちりと封じて2着をクビ差退け、連勝でステークスウィナーとなった。 

ワンスインナムーンは新ひだか町・岡田スタッド生産。母ツーデイズノーチス、母の父ヘクタープロテクターという血統の4歳牝馬。母ツーデイズノーチスはJRA2勝、アネモネS (L)に勝利しクラシックに駒を進めた活躍馬。本馬は母の初仔。半弟のディバインコードは現役のJRA3勝馬、橘S (OP)などに勝利し、京王杯2S (G2)、アーリントンC (G3)で3着の実績馬。

 

ワンスインナムーン(2013年生・めす・鹿)

父アドマイヤムーン 母ツーデイズノーチス 母の父ヘクタープロテクター

馬主 いとはんホールディングス 様

美浦 斎藤 誠 厩舎

新ひだか町 岡田スタッド 生産

  

また、同日の小倉競馬場で開催された別府特別(3歳上・1000万下・芝1200m)にはワンアフターが出走。外枠からスタートしたワンアフターは道中、先団馬群を前に見ながら、10番手付近の位置取りで好機を伺う。4コーナーを回り直線を向いてから、外から追い上げるワンアフターは、残り200mを切ってから他馬と一頭だけ全く異なる脚色で、前をまとめて交わす鮮やかな走りで2着を3/4馬身差し切って勝利した。 

ワンアフターは新ひだか町・土田農場生産。母エキゾチックエレガンス、母の父Storm Catという血統の4歳牡馬。本馬の半兄のGran Profetaはペルー19勝の現役馬で、2014年のアメリカ賞(G2)、ヴェロシダド賞(G3)でともに3着の実績馬。また、祖母のExotic Woodはアメリカで11勝、98年のサンタマリアH (G1)、サンタモニカH (G1)、96年のゴーフォーワンドS (G1)など3つのG1を含む5つの重賞に勝利している。

 

ワンアフター(2013年生・牡・栗)

父アドマイヤムーン 母エキゾチックエレガンス 母の父Storm Cat

馬主 薪浦 亨 様

栗東 西村 真幸 厩舎

新ひだか町 土田農場 生産

 

アドマイヤムーンはG1レース3勝を誇る、JRA年度代表馬。ジャパンカップ(G1)では、不屈の精神で内外の一流馬を撃破。産駒は距離不問の活躍:G1スプリンターのセイウンコウセイ、ハクサンムーン、G1マイラーのレオアクティブ、2000mの強豪アルキメデス。現4歳世代からはG1ウィナーのセイウンコウセイ、ステークス勝ち馬のワンスインナムーン、現5歳世代からはステークス勝ち馬のフミノムーン、ブラックムーンが出現。