2024年シーズンから日本で供用。日本で出走した産駒8頭すべてが勝ち上がり、重賞ウィナーも2頭誕生するなど日本競馬に高い適性を示しているパレスマリス。代表産駒の現役最強マイラー、ジャンタルマンタルがマイルチャンピオンシップを完勝。史上初となる、牡馬が出走可能なJRAの芝マイルG1完全制覇を成し遂げ、絶対王者の座をさらに強固なものにした。
11月23日 (日)、京都競馬場の芝1600mで開催されたマイルチャンピオンシップ (G1) に出走したジャンタルマンタル。7枠15番の外枠から二の脚を利かせて3番手のポジションを確保。終始、スムーズな走りで直線に入ると馬場の真ん中を鋭く突き抜け、2着馬に1馬身と3/4差をつける圧巻のパフォーマンスで、単勝1.8倍という圧倒的な人気に応えて優勝。勝ちタイムは1分31秒3で、14年にダノンシャークがマークした1分31秒5を更新するレースレコード、18年4月のマイラーズC (京都) でサングレーザーがマークしたコースレコードタイとなった。
2歳時に朝日杯フューチュリティS、3歳時にはNHKマイルCを制したジャンタルマンタル。4歳となった今年は、NHKマイルCが創設された1996年以降、NHKマイルC勝ち馬として初めて安田記念を制しており、今回のマイルチャンピオンシップでの勝利で春秋マイルG1制覇を達成。JRAの芝マイルG1では未だに無敗、さらに、歴代の名マイラーが成しえなかった、牡馬が出走可能なJRAの芝マイルG1完全制覇の偉業を成し遂げた。
ジャンタルマンタルは母インディアマントゥアナ、母の父Wilburnという血統の4歳牡馬。母インディアマントゥアナは芝11ハロンのレッドカーペットH (G3) など北米で6勝をあげている。
ジャンタルマンタル (2021年生・牡・黒鹿)
父Palace Malice 母インディアマントゥアナ 母の父Wilburn
馬主 (有) 社台レースホース
栗東 高野 友和 厩舎
千歳市 社台ファーム 生産
2023年度JRA賞最優秀2歳牡馬
主な勝ち鞍:マイルチャンピオンシップ (G1)、安田記念 (G1)、NHKマイルC (G1)、朝日杯フューチュリティS (G1)、デイリー杯2歳S (G2)
パレスマリス
アメリカ史上最高額となるレース賞金を獲得した
歴史的名馬カーリンが送る、クラシックウィナー。
3歳時、ダート2400mのベルモントS、
4歳時、ダート1600mのメトロポリタンHと
カテゴリーの異なるG1レースを制覇。
獲得したタイムフォームレーティングは、
同じカーリン産駒のG1勝ち馬
コーディーズウィッシュ、ヴィーノロッソ、そして
種牡馬としても成功するグッドマジックを超える、131。
ファーストクロップから
BCジュヴェナイルターフの勝ち馬ストラクターが出現。
さらに日本においては、朝日杯フューチュリティSを制し、
一躍クラシック候補となった、ジャンタルマンタルが登場。
自身未踏の芝における2歳G1ウィナー2頭が誕生し、
種牡馬として多彩な才能を開花。
さらに、ステイヤーズSの勝ち馬アイアンバローズ、
天皇賞 (春) を制覇したジャスティンパレスは、本馬の半弟。
日本の芝で活躍馬を送る、話題のファミリー。
これまでに日本で出走した産駒8頭のうち全てが勝ち上がり、
G1・4勝のジャンタルマンタル、無敗でG3を制したノーブルロジャー、
リステッドウィナーのインユアパレスがいる現4歳世代は秀逸。
日本供用の初年度には最多262頭、2年目も237頭の牝馬を集めた話題沸騰のサイアー。