ここにきてダートにおける活躍馬が続出し注目を浴びるサンダースノー。
テンカジョウに続いて、不来方賞でタイトルホルダーとなったナルカミがジャパンダートクラシックも圧勝し、3歳ダート路線を制圧した。
10月8日 (水)、大井競馬場で開催されたジャパンダートクラシック (Jpn1・3歳・ダート2000m) に出走したナルカミ。好スタートから抜群の二の脚で主導権を握ると、12秒1、11秒3、11秒9のラップで600m地点を通過した。この時点で早くも後続の鞍上の手が動き始めたが、ペースを緩ませることなく前半1000mを60秒2でパスすると、他馬の鞍上の動きはさらに激しくなり、4コーナーでのナルカミとの手応えの差は歴然。余力十分に直線へ入ると上がりタイム最速となる39秒0の脚で追いすがる2冠馬をさらに突き放し、3馬身の差をつけて悠々と逃げ切った。
勝ちタイムは2分3秒7。フォーエバーヤングが制した昨年の2分4秒1を0秒4上回る圧倒的なパフォーマンスでラスト1冠を奪取。2歳11月のデビューから通算6戦5勝と底が知れない走りで3歳の頂点に上り詰め、今後待つ古馬との大舞台での闘いに期待が膨らんだ。
ナルカミは母オムニプレゼンス、母の父ディープインパクトという血統。3代母マンデラは独オークス3着の名牝。近親には春の天皇賞、菊花賞とG1を2勝したワールドプレミア、ホープフルS2着、ダービー、ジャパンC3着で重賞を2勝したヴェルトライゼンデ、皐月賞2着で重賞2勝のワールドエースがいる。
ナルカミ (2022年生・牡・鹿)
父サンダースノー 母オムニプレゼンス 母の父ディープインパクト
馬主 ゴドルフィン
美浦 田中 博康 厩舎
日高町 ダーレー 生産
2歳時、芝1400mの
クリテリウムアンテルナシオナルを制覇、
フランスの2歳チャンピオンに輝く。
3歳時は、芝1600mのジャンプラ賞に優勝。
4、5歳時には、ダート2000mの
ドバイワールドCを連覇、前人未到の偉業を達成。
芝・ダートを問わない活躍で、
2歳から5歳時まで毎年G1レースに勝利し、
歴史に名を刻んだ、スーパースター。
初年度産駒は2023年にデビュー。
中央では、テンカジョウ、ジーサイクロン、
サンダーアラートら高素質馬が勝ち上がり。
大井では、4勝馬のフクノフードゥルを筆頭に
2024年の南関クラシック候補が続々登場。
高知では、ポッドジャスパーが5勝の活躍。
セカンドクロップからは、底を見せないナルカミをはじめ
優駿スプリントを快勝したハーフブルー、
東京プリンセス賞を圧勝のベルグラシアスと
大井の重賞でも脚光。
供用初年度から絶大な支持を獲得し、これまでの
6シーズンで集めた牝馬の数は、実に780。