時代の到来を予感させる走りをみせたパイロ産駒

先日、産駒がフェアリーS (G3) に勝利、クラシック候補を送り出したパイロ。その勢いは止まることなく、週末のJRA開催でもチャーム、ブライスガウが新馬戦に勝利した。

チャームは116 ()、京都競馬場で行われたメイクデビュー京都 (3歳新馬・ダート1200m) 1番人気で出走。スタートこそ立ち遅れたものの、スピードあふれる行きっぷりで直ぐに好位2番手につけたチャームは、自分のペースで楽にレースを運び、手ごたえ十分で4コーナーを回る。直線では残り150m付近で逃げ馬を交わして先頭に立ち、内から急追する馬との追い比べでは、さらにもう一伸びするしぶとい走りと勝負強さを見せたチャームが、人気に応え勝利した。 

チャームは、母ミスアドーラブル、母の父Mr. Prospectorという血統の3歳牝馬。本馬の半姉サマリーズは2012年の全日本2歳優駿 (Jpn1) 勝ち馬、曾祖母AdoredはサンタマルガリータH (G1)デラウェアH (G1) など重賞7勝をあげている。

 

チャーム (2013年生・牝・栗)

馬主 H.H. シェイク・モハメド

栗東・藤岡 健一 厩舎

日高町 ダーレー 生産 

 

ブライスガウは117 ()、中京競馬場で行われたメイクデビュー中京 (3歳新馬・ダート1200m) に出走。外枠から揉まれることなく3番手につけたブライスガウは、道中はゆったりとレースを運び4コーナーで前との差を詰めると、直線では若さを見せながらも、大きなストライドから繰り出すスピードで前を捉え先頭に立つと、後は後続を一方的に置き去りにする走りで、2着に5馬身差をつけ、完勝といえる内容で勝利した。 

ブライスガウは、母プリモスター、母の父サンデーサイレンスという血統の3歳牝馬。母は大倉山特別、朝里川特別などJRA5勝、半兄スザクは2013年全日本2歳優駿  (Jpn1) 2着の活躍馬。

 

ブライスガウ (2013年生・牝・栗)

馬主 一村 哲也 様

栗東・岡田 稲男 厩舎

新ひだか町 グランド牧場 生産

 

パイロの父プルピット (Pulpit) は、種付料30万ドルを誇るアメリカのトップスタリオンであるタピット (Tapit) や、2014年の米年度代表馬カリフォルニアクローム (California Chrome) 父ラッキープルピット (Lucky Pulpit) ら数々の成功種牡馬を送り出す不世出のサイアーオブサイアーズ。現役時にはフォアゴーS (G1) を制しアメリカのトップマイラーとして君臨したパイロも、初年度産駒であるシゲルカガが北海道スプリントカップ (Jpn3) に勝利、さらに地方重賞を制したブラックヘブン、シャークファング、インディウム、ミスアバンセ等を送り出し成功を収める。とりわけ現3歳世代は、JRAではビービーバーレルがフェアリーS (G3)、メイショウスイヅキがもみじS  (OP) に勝利、NARでも6戦無敗のポッドガイなどの大物が出現、中央・地方あわせて既に32 (うちJRA勝ち馬14が勝ち上がり、高い勝ち馬率で大きな注目を浴びている。