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ダーレー種牡馬2020年度種付料のお知らせ

ダーレー・ジャパン株式会社 (本社所在地:北海道沙流郡日高町、代表取締役:ハリー・スウィーニィ) は、2020年シーズンに10頭の種牡馬をご提供いたします。 ドバイワールドカップ連覇という史上初の快挙を成し遂げたサンダースノーは、来シーズンより日本で種牡馬入りすることが決定し、その種付料は250万円となります。3歳時に破竹の6連勝でエクリプスSを制覇、5歳時にはドバイシーマクラシックを逃げ切るなど世界を股にかけ活躍したホークビルは、競走成績のみならずアメリカのチャンピオンターフサイアーとして名を馳せるキトゥンズジョイの後継種牡馬としても貴重であり、その種付料は100万円です。安定した種牡馬成績、セールにおける高い平均取引価格、売却率で関係者からの絶大な支持を得るパイロ、そして、2018年のJRA賞最優秀短距離馬に選出され、本年より種牡馬入りし多くの優秀な繁殖牝馬を集めたファインニードルがそれぞれ250万円。アメリカのブリーダーズカップターフを制し、血統背景や馬体の良さから種牡馬入り初年度から高い評価を得たタリスマニックは180万円です。また、日本での供用開始から3シーズンで450頭もの繁殖牝馬を集め、本邦初年度産駒が2020年にデビューを迎えるディスクリートキャット、本年誕生した初年度産駒が父を彷彿させるパワフルな馬体で、関係者の間で話題となったアメリカンペイトリオットはともに150万円です。スプリントG1を制覇したファインニードルやセイウンコウセイなど大物を毎年送り出し、傑出したスピードを産駒に伝えるアドマイヤムーン、デビュー3世代における産駒のほぼ8割が勝ち上がり、NARにおいて既に10頭以上の重賞勝ち馬を送るフリオーソは100万円となりました。そして、産駒が芝・ダート、距離を問わず活躍し支持を得るモンテロッソは50万円に設定いたしました。 加治屋 正太郎 (ノミネーション マネージャー) 「来シーズンは海外からの大物2頭を加えた強力なラインナップとなり、自信をもってご提供いたします。皆様からのこれまでの絶大なサポートに感謝し、引き続き安心してご利用いただけるようなサービスの提供に努めます。多数のご利用、そしてご来場を心からお待ちしております」 =2020年度種牡馬ラインナップ= NEW<サンダースノー> 種付料:250万円 出生条件 (産駒誕生後30日以内支払)  <パイロ> 種付料:250万円 出生条件 (産駒誕生後30日以内支払) <ファインニードル> 種付料:250万円 出生条件 (産駒誕生後30日以内支払) <タリスマニック> 種付料:180万円


新種牡馬タリスマニックへの期待

       

 内国産馬の著しい資質向上に伴い、種牡馬も自前での調達が可能になったのが昨今の日本で、近年はそれほど多くはなかったのが輸入種牡馬の導入だった。だが、ここ2年ほど若駒のマーケットが好調に推移したことを受け、今年は10月に入る頃から続々と「海外から種牡馬導入」のニュースが聞こえてきた。   中でも、飛び切りのビッグニュースにしてグッドニュースだったのが、11月22日にダーレー・ジャパンから発表された、タリスマニック導入決定の一報であったと思う。  シェイク・モハメドの生産組織ダーレーが生産し、シェイク・モハメドの競馬組織ゴドルフィンが所有したタリスマニックだが、実は、母のマジックミッション(父マキャヴェリアン)も、祖母ドリームチケット(父ダンジグ)も、シェイク・モハメドの兄マクトゥーム・アル・マクトゥームの競馬組織ゲインズボロウ・スタッドの生産馬で、いずれもマクトゥーム・アル・マクトゥームの服色を背に走った馬たちだった。すなわち、近代国家としてのドバイの中興の祖である一方で、稀代の馬産家でもあるマクトゥーム・ファミリーによる、ホームメイドの名馬がタリスマニックなのである。    ニューマーケットに拠点を置く伯楽マイケル・スタウトの管理馬として1勝を挙げたドリームチケットは、4歳の春に繁殖入り。初年度こそ不受胎に終わったものの、2年目からの16年間で14頭の子供を出産した、優秀な繁殖牝馬であった。  マキャヴェリアンを交配されて、98年に生まれたドリームチケットの初仔がマジックミッションで、仏国の伯楽アンドレ・ファーブル厩舎に入厩した同馬は、2歳の5月30日に早くもシャンティーのメイドン(芝1000m)でデビューを果たしている。  能力は高いものの、いささか勝ち味に遅いところがあったのがマジックミッションで、デビューから6戦を消化した段階で未だ勝ち星はなかったものの、一方で、極端な道悪になったデビュー3戦目のドーヴィルの条件戦(芝1200m)で着外に敗れた以外は、全て4着以内に入る堅実性を発揮していた。  ここでファーブル師はマジックミッションをシャンティーのG3クロー賞(芝1800m)にぶつけたところ、勝ち馬プルーヴから頭差の2着に入り、重賞でも戦える能力があることを示している。  3歳シーズンを終えると、北米西海岸を拠点とするニール・ドライスデール厩舎に転厩。  北米でも大崩れをしない特性を存分に発揮しつつ、12月にはG1メイトリアークS (芝8F)で勝ち馬ドレストゥスリルから1と1/2馬身差の3着に好走。そして、5歳7月にハリウッドパークのG3ロイヤルヒロンS (芝8f)を制し、待望の重賞初制覇を果たした。  母マジックミッションの戦績を長々と記したのは、同馬が非常に仕上がりが早かった点や、マイルの重賞を勝つスピードを持っていた点を、強調したいがゆえである。  6歳の春に繁殖入りしたマジックミッションは、翌春に初仔となる父ラーヒィの牡馬を出産。これを皮切りに、18年に産んだ父インヴィンシブルスピリットの牡馬まで、14年間で12頭の産駒を生むという、母マジックミッション同様の多産ぶりを発揮している。  初年度の交配相手がラーヒィだったことは記したばかりだが、2年目以降に同馬が産んだ産駒の父親を列記すると、06年がフォレストリー、07年がエーピーインディ、08年がシングスピール、09年がオーソライズド、10年がピヴォタル、不受胎を1年挟んで、12年がメダグリアドーロと、毎年のように交配相手が変わっている。ところが、メダグリアドーロの子を産んだ12年春には、再びメダグリアドーロが交配されているから、想像するに、12年に生まれた産駒の出来が、それまでになく良かったのだろう。その結果、13年春に生まれた父メダグリアド―ロの牡馬が、後のタリスマニックとなったわけで、結果的にこの配合戦略は大成功することになった。  メダグリアドーロ(父エルプラド)は、トップラインをさかのぼるとサドラーズウェルズからノーザンダンサーに至り、父エルプラドの母の父もサーアイヴァーであるからして、メダグリアドーロの血統表の上半分は、完全なるヨーロッパ血脈である。  メダグリアドーロの母カプチーノベイ(父ベイルジャンパー)は、2歳時から5歳時まで北米で24戦したが、このうち13戦が芝のレースで、11戦がダートのレースだった。通算で5勝したうち、唯一の特別制覇となったのが、ロングエーカーズのダート6.5f戦マーサーガールズSで、3着に入着を果たした。  ゴールデンゲートの特別ヴァレホSもダート6f戦だった。その一方で、5勝のうち4勝は芝の5.5f ~ 8.5f 戦で挙げていたから、カプチーノベイは完全なる両刀遣いであったと言って良さそうだ。  そして、カプチーノベイの父系2代目はダマスカスだから、そこに流れているのは北米のダート血脈である。  メダグリアドーロは、西海岸の伯楽ボビー・フランケルの管理馬として2歳12月にデビュー。3歳時には9戦し、G1トラヴァーズS (d10f)など3重賞を含む4勝を挙げた他、G1ベルモントS