産駒の高い勝ち上がり率が注目のパイロ。今週のJRA開催ではクインズサターンが、人気に応えて秋嶺Sに勝利しオープン入りを決めた。

1021日(土)、東京競馬場で行われた秋嶺S (3歳上・1600万下・ダート1600m)に出走したクインズサターン。馬場状態不良の中、1番人気に推されたクインズサターンは、ここ数戦で良績を残した後方からの競馬を選択し、道中は内の後方3番手を追走。最終コーナーを回り直線で、一気に内から外に持ちだして追い出したクインズサターンは、パイロの現役時代を髣髴とさせる爆発的な末脚で、前13頭を豪快に差し切り、2着に3馬身差をつけて勝利し、オープン入りを決めた。

クインズサターンは新ひだか町、佐竹学氏生産。母ケイアイベローナ、母の父クロフネという血統の4歳牡馬。本馬の曾祖母シンコウラブリイはマイルチャンピオンS (G1)など重賞6勝、93年の最優秀4歳以上牝馬に選出された名牝。一族からは近年も2016年のフローラS (G2)に勝利し、同年の優駿牝馬(G1) 2着のチェッキーノや、2012年の札幌2S (G3)など重賞2勝で朝日杯フューチュリティS (G1) 2着、翌年の皐月賞(G1) 3着のコディーノなどの活躍馬が続々と生まれている。

 

クインズサターン(2013年生・牡・芦)

父パイロ 母ケイアイベローナ 母の父クロフネ

馬主 クイーンズ・ランチ 様

栗東 野中 賢二 厩舎

新ひだか町 佐竹 学 氏 生産

 

アメリカのトップ種牡馬、タピット。その父プルピットが送る、トップクラスのG1マイラー。種牡馬となった今、産駒からは自身の資質を受け継ぎ、パワーとバランスを兼ね備えた素質馬が多数出現。初年度世代の勝ち上がり率は驚異の80%を記録。ステークスを制したシゲルカガ、ビービーバーレルを筆頭に、数多くの勝ち馬を世に送り出している。