活躍がめざましいパレスマリス

ジャンタルマンタルが朝日杯フューチュリティS (G1) に勝利し、2歳チャンピオンに輝く。さらに、ノーブルロジャーがシンザン記念 (G3) を快勝し、一躍クラシック候補へ。

 

2024年シーズンから日本で供用されるパレスマリス (Palace Malice)、産駒のめざましい活躍が大きな注目を集めている。昨年12月、朝日杯フューチュリティS (G1) に1番人気で出走したジャンタルマンタルは、道中馬群の中を自ら動いて進路を確保する積極的なレース運びを見せると、直線では全く危なげない走りで後続を引き離し圧勝。圧倒的な支持に見事に応え、3戦無敗でG1勝ち馬となった。同馬は後日、JRA賞・最優秀2歳牡馬のタイトルを受賞、名実ともに2歳チャンピオンとなった。

年明けのクラシック前哨戦、シンザン記念 (G3) ではノーブルロジャーが、出入りの激しい展開の中、最終コーナー手前から大外に持ち出され先行勢を射程圏に入れ直線に向くと、そこからキレのある末脚で鮮やかに抜け出して快勝。デビュー2戦目、そして重賞初挑戦という厳しい条件をものともせず、無敗でクラシック候補へと名乗りを上げた。

昨シーズンより種牡馬として日本で繋養されるBCジュベナイルターフ (G1) の勝ち馬ストラクターを含め、日米において芝の2歳G1勝ち馬を送り出したパレスマリス。これまでに日本で出走した同馬の産駒はわずか8頭ながら5頭が勝ち馬となっており、中でも現3歳世代には先に述べた無敗のG1勝ち馬で2歳チャンピオンのジャンタルマンタル、同じく無敗で重賞を制したノーブルロジャーら今年のクラシック制覇を狙う逸材が揃う。

産駒は仕上がりの早さとスピードを併せ持ち、日本競馬に高い適性を見せているパレスマリス。

日本で新たな旋風を巻き起こし、熱い注目を集めている。

 

ジャンタルマンタル (2021年生・牡・黒鹿)

父Palace Malice 母インディアマントゥアナ 母の父Wilburn

馬主 (有) 社台レースホース

栗東 高野 友和 厩舎

千歳市 社台ファーム 生産

2023年度 JRA賞 最優秀2歳牡馬

主な勝ち鞍 朝日杯フューチュリティS (G1) 、デイリー杯2歳S (G2)

 

ノーブルロジャー (2021年生・牡・黒鹿)

父Palace Malice 母Noble Ready 母の父More Than Ready

馬主 (株) ノルマンディーサラブレッドレーシング

栗東 吉岡 辰弥 厩舎

米国 Candy Meadows LLC 生産

主な勝ち鞍 シンザン記念 (G3)