今年、初年度世代が待望のデビューを迎えたアメリカンペイトリオット

アメリカを拠点とし、世界中の芝レースで活躍馬を送る名種牡馬ウォーフロントの後継種牡馬として日本に輸入された本馬。産駒が日本においてどのような走りをするのか多くの関係者が注目する中、週末はJRAにおける初の出走産駒として、ダーレー生産のブレスレスリーがデビュー。好スタートから抜群の二の脚でハナに立ちレースのペースを握ると、直線に入ってもその脚色は衰えず、後続から迫りくる人気馬勢を難なく振り切り、最後は2着に1馬身と1/4差を付け勝利。初のJRA出走馬が新馬勝ちを収めるという快挙を成し遂げた。

ブレスレスリーは母ハッシュ、母の父コマンズという血統の2歳牝馬。母ハッシュは特別2勝を含めJRAで4勝。祖母のサイレントはサンデーサイレンス産駒の勝ち馬で、愛オークス (G1) などに勝利した名牝Alydaressの血を引いている。

ファーストシーズンサイアーとして、早くも勝ち馬を送り出し、日本競馬への適性を披露したアメリカンペイトリット。これからデビューを控える中にも早くから評判となっている産駒が多数おり、その活躍に目が離せない。また、ブレスレスリーにも認められるが、本種牡馬を配合する際のポイントとなるサンデーサイレンスとのニックス性にも期待したい。

 

ブレスレスリー (2019年生・牝・芦)

父アメリカンペイトリット 母ハッシュ 母の父コマンズ

馬主 ゴドルフィン

栗東 藤岡 健一 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

アメリカンペイトリットはアメリカのトップクラスサイアー、ウォーフロントが送る、才能溢れるG1ウィナー。

3歳時にケントS (G3) を制覇し、4歳時にメーカーズ46マイルS (G1) を制覇。

母はドバイワールドC勝ち馬ウェルアームドの全妹で、ファミリーには日本の年度代表馬、種牡馬としても大成功を収めたシンボリクリスエスが名を連ねる。

2021年、初年度産駒がデビュー。