2016年ファーストシーズンサイアー中、最多となる28頭の勝ち馬を送り出し、ファーストシーズンサイアーランキング (勝ち馬数・勝利数) で首位となったフリオーソ産駒は年明けも好調な走りをみせている。週末からのJRA開催では、マイネルルミノーソ、スズカフリオーソが新たにJRA勝ち馬となった。 

114 ()、中山競馬場で開催された3歳未勝利 (ダート・1800m) に出走したマイネルルミノーソ。スタートから積極的にハナを奪ったマイネルルミノーソは、思惑通りの逃げを打ち、自らのペースでレースを運び最終コーナーを回る。気分よく道中を運んだマイネルルミノーソは、最後の直線で追い出されると、その逃げ脚をさらに伸ばし、残り150m付近で早くもセーフティリードを保ち、後続に3馬身半差をつけ勝利した。 

マイネルルミノーソは母シンハルカジョウ、母の父ブラックタキシードという血統の3歳牡馬。母シンハルカジョウはJRA2勝。祖母ダイナボンダーはJRA7勝、福島RC70周年記念 (OP) の他、立夏賞、新潟日報賞など4つの特別レースに勝利している。

 

マイネルルミノーソ (2014年生・牡・黒鹿)

父フリオーソ 母シンハルカジョウ 母の父ブラックタキシード

馬主 サラブレッドクラブ・ラフィアン 様

美浦 小野 次郎 厩舎

別海町 野付ライディングファーム 生産

 

 

116 ()、中京競馬場で開催された 3歳未勝利 (ダート・1800m) に出走したスズカフリオーソ。これまでの実績から1番人気に推されたスズカフリオーソは、滑らかなスタートから好位2番手につける絶好の競馬運びで、前をマークしたまま直線へ。直線では残り200m付近から力強い末脚で抜け出すと、余裕を残した走りで、2着に3馬身半差をつけ勝利した。

スズカフリオーソは母フランチェスカ、母の父ブラックタイアフェアーという血統の3歳牡馬。本馬の半姉ハピシンはJRA2勝の特別レース勝ち馬。また、叔父にはJRA4勝をあげ、2002年の京成杯 (G3) 勝利したローマンエンパイアがいる。

 

スズカフリオーソ (2014年生・牡・栗)

父フリオーソ 母フランチェスカ 母の父ブラックタイアフェアー

馬主 永井 啓弍 様

栗東 藤沢 則雄 厩舎

浦河町 田中スタッド 生産

 

 

また、117 (、名古屋競馬場で開催された新春ペガサスカップ (名古屋重賞に出走したクインザドリームが、直線で後方から一気の差し切り勝ちを収め、新たな地方重賞勝ち馬となった。

クインザドリームは母クインオブクイン、母の父キングヘイローという血統の3歳牝馬。母クインオブクインは地方で14勝、2008年のエンプレス杯 (Jpn2) 3着の他、9つの地方重賞に勝利している。

 

クインザドリーム (2014年生・めす・栗)

父フリオーソ 母クインオブクイン 母の父キングヘイロー

馬主 伊藤 將 様

名古屋 迫田 清美 厩舎

新冠町 長浜 忠 生産

 

フリオーソは2歳・3歳ダートチャンピオン。 NAR年度代表馬に輝くこと、実に4回。 2歳から7歳にかけてG1レース6勝。初年度産駒は早くも30頭が勝利。ステークスホース、バリスコアを筆頭に勝ち馬数におけるリーディングファーストシーズンサイアーに君臨。供用初年度から4シーズンともに、100頭以上の牝馬を集める。産駒はセリでも高い評価を得て、供用開始2世代の平均落札価格は、種付料の約6倍を記録。