パイロ産駒パイロマンサーがJpn1を制覇

今やダート界を牽引する存在となったパイロ。デビューから2連勝中のパイロマンサーが12月17日 (水) に開催された全日本2歳優駿 (Jpn1・川崎競馬場・ダート1600m) での激戦を制し、無敗の3連勝で2歳ダート王に輝いた。

逃げ馬不在の不透明な展開の中、2番手のポジションをキープしたパイロマンサー。4コーナー手前で進出してきたホッカイドウ競馬所属、4戦無敗のベストグリーンと併せるようにして直線へ。長く続いた叩き合いを力強く制して抜き去ると、ゴール前で強襲したJBC2歳優駿 (Jpn3) 勝ち馬タマモフリージアもクビ差振り切り優勝。初の重賞競走、さらにマイルの距離、左回り、ナイター開催と初物尽くしだったが、全てをはね返して頂点に君臨した。

長らくダート重賞戦線で活躍し、先日行われたチャンピオンズC (G1) 4着を最後に引退、種牡馬入りを果たした同じくパイロ産駒のメイショウハリオと入れ替わるようにして、ビッグタイトルを獲得したパイロマンサー。メイショウハリオは今年の川崎記念 (Jpn1) を勝利しており、今年の川崎競馬場で行われたJpn1競走はパイロ産駒による完全制覇となった。

パイロマンサーは母セントリフュージ、母の父ハードスパンという血統の2歳牡馬。本馬のおじには小倉2歳S (G3) で2着に入着、その後は芝の1400mと1600mのリステッド競走でも入着を果たしたトリプルエースがおり、3代母シャターはオールアロングS (G2) を勝ち、仏1000ギニー2着、マルセルブサック賞3着と仏G1で好走した名牝。

 

パイロマンサー (2023年生・牡・黒鹿)

父パイロ 母セントリフュージ 母の父ハードスパン

馬主 ゴドルフィン

栗東 吉村 圭司 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

7年連続でダートサイアーランキングのトップ10入り。

中央所属のメイショウハリオが、

本年の川崎記念を制覇。

地方所属のベルピットは、

ホッカイドウ競馬で重賞5連勝中。

セールでは人気、価格ともに高騰。

ここ3年間における平均落札価格は1,000万円以上。

売却率88%と驚異的な数字を記録。