スプリント路線で産駒が父譲りのスピードを発揮しているタワーオブロンドン。サードクロップのフェリチタが函館2歳ステークス (G3・2歳・芝1200m) を制し、2歳戦の開幕からわずか1か月半で、早くも重賞ウイナーが誕生した。
7月19日 (日)、函館競馬場で行われた函館2歳ステークスに出走したフェリチタは、五分のスタートから二の脚を利かせ、先行集団の直後となる5番手を追走。大雨の影響で重馬場まで悪化した芝でもそのスピードはそがれることなく、4コーナー手前から外を回ってポジションを上げると、直線半ばでさらに加速。
先行策から抜け出した2着馬との追い比べとなったが、メンバー最速タイとなる上がり3ハロン35秒6の末脚で外から強襲し、クビ差前に出たところでゴール。
デビューから無敗の2連勝で、同世代初の重賞勝ち馬となった。
昨年の同レースはファインニードル産駒のエイシンディードが制しており、今回の勝利によってダーレー種牡馬産駒による連覇を達成した。
タワーオブロンドン産駒は種牡馬デビューの2024年からパンジャタワーが同年京王杯2歳ステークス、2025年NHKマイルCなどを制しており、今回のフェリチタの勝利で、3年連続での重賞制覇を飾った。
フェリチタは、父タワーオブロンドン、母ジャストザハピネス、母の父ハーツクライという血統の2歳牝馬。半姉ジャストザビアンカも芝6ハロン戦で3勝をあげた快足馬で、近親には米G1シャンペインステークス (ダート1700m) の勝ち馬The Groom Is Redがいる。
新馬戦では余裕の逃げ切り勝ち、2戦目では好位から差し切るなど、自在性のあるレースぶりを披露。2戦続けてメンバー最速の上がりタイムを記録しており、スピードあふれる走りで、今後も注目を集める存在となりそうだ。
フェリチタ (2024年生・めす・栗)
父タワーオブロンドン 母ジャストザハピネス 母の父ハーツクライ
馬主 (株) カナヤマホールディングス
栗東 鈴木 孝志 厩舎
新ひだか町 前田ファーム 生産
スプリンターズSの勝ち馬。
2歳から4歳時にかけ毎年重賞レースを制覇。
芝1200mのセントウルS、芝1400mの京王杯スプリングCでは、
どちらもレコードタイムを叩き出し圧勝。
ドフザダービーに辿り着く名門ファミリー出身。
トレヴ、ムーンライトクラウド、ジェネラス、
トリプティク、イマージン、ヴァンゴッホら
多数のレジェンドホースが名を連ねる。
ファーストクロップのパンジャタワーが、
NHKマイルCを制覇し、世代のマイル王に輝くと、
次戦のキーンランドCでは、スプリント路線の強豪相手に、
父を彷彿とさせる末脚を披露して、優勝。
オーシャンS2着などスプリント重賞で入着4度のレイピアも、
念願のタイトル獲得まであと一歩。
セカンドクロップからも、
カンナSの覇者ウチュウノセカイが登場。
そして、サードクロップのフェリチタが
デビューから無敗の2連勝で函館2歳Sを制覇。
その“スピード”は、誰にも止められない。