ヨシダ産駒、オキロ Okiro がアニマルキングダムステークスに優勝

3月23日、ターフウェイパーク競馬場 (米オハイオ州) で行われたアニマルキングダムS (オールウェザー1200m、賞金23万5000ドル) で、オキロ Okiro がハイペースのなか直線で鮮やかに差し切り、ヨシダ産駒としてステークスレース初勝利を飾った。

同馬はすでに2歳時にガルフストリームパーク競馬場で行われたハリウッドビーチS (ダート1000m) で2着と、ステークスレースで入着していた。

芝のレースを2走した後、初のオールウェザーに出走したオキロ。ゲートでやや出遅れ、ジョーシースティ Joe Shiesty、スモーキースモーキー Smokey Smokey が先行争いを繰り広げるなか、中団の6番手に待機。鞍上のジュリアン・ルパルー Julien Leparoux騎手が3コーナーすぎで外から少しポジションを上げて前との差を詰め、3番手で直線に入った。さらに、エンジンをふかして末脚を爆発させると、先行争いを続けていたジョーシースティとスモーキースモーキーの2頭を直線半ばでかわし、最後は2着同着のスモーキースモーキー、シャーズに2馬身と1/4差をつけて3勝目をあげた。

 

ケンタッキー州のバーレソンファーム Burleson Farm とマッケンジーブラッドストック McKenzie Bloodstock が生産した同馬の母はシーハングザムーン She Hung the Moon (父マリブムーン Malibu Moon)。祖母のベアナウ Bear Now (父ティズナウ Tiznow) は2007年にG2のフィッツディクソンコティリオンHなど重賞を2勝、リステッドレースも2勝し、カナダの古馬牝馬チャンピオンに輝いている。

 

ハーツクライ産駒のヨシダは、日本産馬として初めてアメリカのダートG1、ウッドウォードSを制覇。芝にも適応し、チャーチルダウンズ競馬場で行われたG1、ターフクラシックSも制している。2020年に現役を引退して種牡馬に転身。2023年デビューのファーストクロップからデルマー競馬場の2歳重賞で入着したヤッタなど早くも25頭の勝ち馬を送り出し注目を浴びている。2024年からダーレー・ジャパンで供用され、種付料は150万円となっている。