次々と2歳勝ち馬を送り出すアドマイヤムーン

リンクスが新馬勝ち、ファインニードルは新たな2歳勝ち馬となる。

産駒にスピードを確実に伝えるアドマイヤムーン。週末のJRA開催ではリンクスが新馬戦に勝利、ファインニードルが新たな2歳勝ち馬となる活躍を見せた。 

1129 ()、メイクデビュー東京 (2歳新馬・芝1800m) に勝利したリンクス。1番人気でレースに臨んだリンクスは、スタートこそいまひとつで他馬に入られ13番手付近の位置取りで道中を運ぶが、手ごたえは抜群で終始持ったまま。最終コーナーで外を回り直線へ入ると、残り400m付近から鞭を使うことなく一瞬で易々と前の馬群をあっさり抜き去る瞬発力をみせたリンクス。抜け出した時以外は終始追わず、ゴール前は抑えるほどの余裕ある走りで勝利した。 

リンクスは母ベライシム、母の父Lion Cavernという血統の2歳牡馬。母は98年のオークトリーS (L) など3勝。本馬の半姉Zoowraa (GB) 2010年のラドリーS (L) 勝ち馬。

 

リンクス (2013年生・牡・鹿)

父アドマイヤムーン 母ベライシム 母の父Lion Cavern

馬主 H.H. シェイク・モハメド

美浦 二ノ宮 敬宇 厩舎

日高町 ダーレー 生産

  

1128 (、京都競馬場で行われた2歳未勝利 (1400m) をファインニードルが勝利し新たな2歳勝ち馬となった。道中、抜群の手ごたえで67番手でレースを運んだファインニードルは、直線入り口では2番手集団に位置を押し上げ、直線では切れのある鋭い末脚で前を差し、追いすがる後続との叩き合いを制する勝負強さをみせ勝利した。 

ファインニードル は母ニードルクラフト、母の父Mark of Esteemという血統の2歳牡馬。母は2005年のクロエ賞 (G3)、セルジオクマニ賞 (G2) など4勝。叔父のFractional (IRE) 2014年のドラール賞 (G2)2015年のメシドール賞 (G3) など重賞4勝の現役馬。 

 

ファインニードル (2013年生・牡・鹿)

馬主 H.H. シェイク・モハメド

栗東 高橋 義忠 厩舎

日高町 ダーレー 生産

  

アドマイヤムーンは、国内外のG1を舞台に活躍した年度代表馬。産駒の活躍で今やマーケット・アピールを有するトップクラスの種牡馬として君臨。今年の高松宮記念 (G1) 2着となったハクサンムーンのみならず、3歳世代からもフミノムーン、ムーンエクスプレスなどクラシック戦線を賑わす産駒が出現。2歳世代からも、カンナステークス (OP) に勝利したボーダレス、コスモス賞 (OP) に勝利したラヴアンドポップを筆頭に注目馬が出現している。