アドマイヤムーン産駒、ルネイションが新馬戦に勝利

3歳馬ムーンエクスプレスはサンクフルハンデキャップを制す。

本年最後のJRA開催、アドマイヤムーン産駒が引き続き絶好調な走りを見せている。ルネイションが新馬戦に勝利して新たな2歳勝ち馬となり、3歳馬ムーンエクスプレスはサンクフルハンデキャップに勝利した。 

ルネイションは1226 ()、中山競馬場にて行われたメイクデビュー中山 (2歳新馬・芝2000m) に出走。外枠からスタートを決めたルネイションは、好位2番手で逃げ馬を前に見ながら道中を運ぶ。4コーナーから最後の直線にかけて外から被せられるも、勝負所で好位からスッと抜け出すセンスの良い走りを見せたルネイションは、直線半ばでバテた逃げ馬を交わして先頭に立ち、軽快なスピードで後続を引き離すと2着に2馬身差をつけ勝利した。レース後の鞍上からは「芝の中距離が合いますね」とのコメントが聞かれるなど距離にも対応できそうだ。 

ルネイションは母パラフレーズ、母の父Pivotalという血統の2歳牝馬。本馬の叔父Ultraは本年のジャンリュクラガルデール賞 (G1) 勝ち馬、叔母のSynopsis2007年のミネルヴ賞 (G3) に勝利している。

 

ルネイション (2013年生・牝・黒鹿)

馬主 H.H. シェイク・モハメド

美浦・栗田 徹 厩舎

日高町 ダーレー 生産

  

ムーンエクスプレスは1227 (、阪神競馬場で行われたサンクフルハンデキャップ (3歳上・1000万下・芝1600m)に出走。スタートから持ち前のスピードを生かし先行集団の3番手につけたムーンエクスプレスは、向こう正面でピタリと折り合いをつけ好位で4コーナーを回る。直線でスパートを切ったムーンエクスプレスは残り200mで前に並びかけると、ゴール前では追い比べから半馬身抜け出し勝利した。春には牝馬クラシックに駒を進めたスピード馬が好位で折り合う競馬を身につけ、鮮やかに復活勝利を遂げた。 

ムーンエクスプレスは母アモーレペガサス、母の父メジロライアンという血統の3歳牝馬。本馬の叔父には2003年の朝日杯フューチュリティS (G1) など重賞3勝の活躍馬コスモサンビームがいる。

 

ムーンエクスプレス (2012年生・牝・鹿)

馬主 ()ローレルレーシング 様

栗東・鈴木 孝志 厩舎

日高町 坂牧場 生産

 

アドマイヤムーンは、国内外のG1を舞台に活躍した年度代表馬。産駒の活躍で今やマーケット・アピールを有するトップクラスの種牡馬として君臨。今年の高松宮記念 (G1) 2着となったハクサンムーンのみならず、3歳世代からもフミノムーン、ムーンエクスプレスなどクラシック戦線を賑わす産駒が出現。2歳世代からも、カンナステークス (OP) に勝利したボーダレス、コスモス賞 (OP) に勝利したラヴアンドポップを筆頭に注目馬が出現している。