ブラックムーンは35 ()、中山競馬場で行われたスピカS (4歳上・1600万下・芝1800m) に1番人気に押されて出走。スタート後、行き脚がつかず後方23番手からの競馬となったブラックムーンは、あせらず折り合いに専念しレースを進める。絶好の手応えで4コーナーを周り、進路を外に取ってスパートを切ったブラックムーン。そこから目の覚めるような鋭い末脚で次々と前を交わし、先頭の馬をきっちり捉えたところがゴール。鮮やかな競馬で1番人気に応え、見事オープンクラス入りを決めた。 

ブラックムーンは日高町・タバタファーム生産。母ロイヤルアタック、母の父ジェネラスという血統の4歳牡馬。本馬の半兄ゴールデンアタック、カリスマアキラはともにJRA2勝。母の産駒は出走した3頭全てがJRAで勝ち馬となっている。

 

ブラックムーン (2012年生・牡・鹿)

アドマイヤムーン 母ロイヤルアタック 母の父ジェネラス

馬主 Him Rock Racing 様

栗東 西浦 勝一 厩舎

日高町 タバタファーム 生産

  

36 ()、中山競馬場で行われた3歳未勝利 (1800m) に出走したムーンクエイク。2着した初戦の内容から断然の1番人気に推されたムーンクエイクは、無難なスタートを切ると、縦長となった展開の78番手の位置取りでレースを運ぶ。3コーナーの勝負どころですんなり先頭集団にとりついたムーンクエイクは、直線に入り力強い末脚であっさり抜け出すと、一完歩ごとに後続を突き放し、最後は2着に3馬身差をつける圧勝で見事人気に応えた。 

ムーンクエイクは安平町・ノーザンファーム生産。母リッチダンサー、母の父Hallingという血統の3歳牡馬。本馬の半兄Stubbs Art08年の英2000ギニー (G1)、愛2000ギニー (G1) でともに3着。半姉のバウンスシャッセは16年の愛知杯 (G3)2015年の中山牝馬S (G3)14年のフラワーC (G3) の勝ち馬。さらに、フロアクラフトは特別戦で2勝、2013年のオークス (G1) 4着するなど活躍馬が多数いるファミリー。

 

ムーンクエイク (2013年生・牡・栗)

父アドマイヤムーン 母リッチダンサー 母の父Halling

馬主 キャロットファーム 様

美浦 藤沢 和雄 厩舎

安平町 ノーザンファーム 生産

 

アドマイヤムーンは現役時、国内外でG1レースを3勝しJRA年度代表馬にも輝いた名馬。種牡馬としてもスプリンターのハクサンムーン、マイラーのレオアクティブ、中距離のアルキメデスなど距離を問わず重賞勝ち馬を送り出し、貴重なエンドスウィープの血を着実に伝えている。期待される3歳世代は、JRAにおいて既に17頭が勝ち上がり、本年のクラシック戦線を賑わしてくれそうな高素質馬が続々と出現している。