週末のJRA開催では、ワディが1番人気に応えてシドニートロフィーに勝利してオープン入りを果たし、イクラトロは1000万下で勝利をあげ、準オープン入りを決めた。 

521 ()、京都競馬場で行われたシドニートロフィー (4歳上・1600万下・ダート1200m) に出走したワディ。1番人気に推された同馬は大外からのスタートとなったものの、外からスムーズで無理ないレース運びをみせ、残り800m付近で好位につけると最終コーナー出口では先頭に並びかけて直線へ。直線で力強く末脚を伸ばし一足早く抜け出たワディは、後続の追撃を振り切って勝利。通算5勝目をあげ、見事オープン入りを果たした。 

日高町・ダーレー生産のワディは、母フラグラントオアシス、母の父Rahyという血統の5歳牝馬。半兄デザートオアシスは特別勝ちを含むJRA5勝。また、アドマイヤムーン産駒の半姉フィリラはJRA3勝馬。

 

ワディ (2011年生・めす・栗)

パイロ 母フラグラントオアシス 母の父Rahy

馬主 H. H. シェイク・モハメド

栗東 野中 賢二 厩舎

日高町 ダーレー 生産

 

522 (の京都競馬場ではイクラトロが4歳上・1000万下・ダート1400mに出走。直線に入り3番手から末脚を繰り出して前を交わしたイクラトロは2着にクビ差をつけ勝利、準オープン入りを決めた。 

日高町・目黒牧場生産のイクラトロは、母グランプリオーロラ、母の父ウォーニングという血統の5歳牡馬。半弟モズライジンは師走S (OP) 2着、名古屋大賞典 (Jpn3) 3着の活躍馬。また、母の半妹には函館スプリントS (G3) 優勝、NHKマイルC (G1) 3着のグランプリエンゼル。

 

イクラトロ (2011年生・牡・鹿)

父パイロ 母グランプリオーロラ 母の父ウォーニング

馬主 ()キャピタル・システム 様

栗東 矢作 芳人 厩舎

日高町 目黒牧場 生産

 

パイロの父プルピット (Pulpit) は、種付料30万ドルを誇るアメリカのトップスタリオンであるタピット (Tapit) や、2014年の米年度代表馬カリフォルニアクローム (California Chrome) の父ラッキープルピット (Lucky Pulpit) ら数々の成功種牡馬を送り出す不世出のサイアーオブサイアーズ。現役時にはフォアゴーS (G1) を制しアメリカのトップマイラーとして君臨したパイロも、初年度産駒であるシゲルカガが北海道スプリントカップ (Jpn3) に勝利、さらに地方重賞を制したタービランス、ブラックヘブン、シャークファング、インディウム、ミスアバンセ等を送り出し成功を収める。とりわけ現3歳世代は、JRAにおいてビービーバーレルがフェアリーS (G3) を制覇、またメイショウスイヅキはもみじS (OP) に勝利するなど芝のレースでも産駒が躍進。勝ち馬率の高さも大きな注目を集めている。